熱中症予防にはエアコンの使用がおすすめですが、そこまで気温が高くない日には扇風機の置き方や使い方だけで部屋を涼しくすることも可能です。また扇風機には除湿・換気の効果もあり、工夫することで効率よく部屋の空気を循環させられます。
今回は、扇風機の効果的な置き方とモダンデコで販売中のおすすめ商品をご紹介します。
扇風機の役割とは
扇風機とは、羽根の付いた電動機を回転させることで風を起こす装置を指します。扇風機によって発生した風は人の肌の表面の熱を逃がしてくれるので、室温が変化していなくても涼しいと感じるのです。
扇風機と似たものにサーキュレーターがありますが、扇風機とサーキュレーターはそれぞれ役割が異なります。詳しく説明すると、扇風機が涼しさを感じさせることを目的としているのに対し、サーキュレーターは空気を循環させるために使われています。
どちらも風を送る装置であることに変わりありませんが、目的の違いを理解したうえで求める役割を果たすものを選びましょう。
扇風機の効果的な置き方
扇風機は人を涼しく感じさせることを目的とした装置ですが、置き方を工夫することで除湿や換気の効果も期待できます。また、使い方によっては電気代を節約したり、部屋全体を涼しくしたりといったことも可能です。
ここでは、扇風機のより効果的な置き方を目的ごとにご紹介します。
電気代を節約するなら窓際に置く
電気代を節約するには、扇風機を置く位置がポイントになります。例えば、家の中が外よりも暑いと感じる場合は扇風機を窓際に置き、窓を開けて外の空気を取り入れるのがおすすめです。逆に、家の中から外へ向かって扇風機で風を送り、室内にこもっている空気を逃がすように動かすのも効果的です。
また、扇風機は元々かかる電気代の少ない家電です。エアコンと比較した場合、扇風機の電気代はエアコンの約1/10で済んでしまいます。例えば一人暮らしの場合、エアコンを1ヶ月使用すると電気代は約3,000円かかりますが、扇風機であれば1ヶ月使用しても電気代は約300円と非常に安く済みます。
除湿するなら除湿したい場所に風を当てる
扇風機で部屋を除湿するには、湿気のある場所に風が届くように扇風機を置きましょう。扇風機には部屋全体の湿度を下げる効果はないので、除湿したい場所にピンポイントで風を当てることが重要です。
この時、室内の風通しを良くするために窓を開け、風が抜ける方向に扇風機を向けておくとより除湿効果が高まります。より効率をアップさせるなら、風の通り道には何も置かないようにした方が良いでしょう。
この置き方は洗濯物を乾かす際にも役に立ちますので、梅雨の時期や洗濯物をできるだけ早く乾かしたい日などに活用してみてはいかがでしょうか。
換気する時は窓のそばで風が抜ける方向に向ける
扇風機は涼んだり除湿したりするのはもちろんのこと、換気にも有効です。扇風機で換気をする場合は、まず窓を2ヶ所開けて風の通り道を作ります。この時、対角線上にある窓を開けることで換気効果を高められます。その上で扇風機は窓のそばに置きましょう。風が抜ける方向に向けて置くことで、部屋の空気をきちんと換気できます。
もし部屋に窓がない場合は、ドアを開けてドアの外に風を送るように扇風機を置いてください。さらに浴室やトイレなどの換気扇を回しておくと、効率よく換気できます。
扇風機を使って部屋全体を涼しくする2つの方法
部屋全体を涼しくするのであれば、扇風機とエアコンを併用するのがおすすめです。もちろん扇風機だけで部屋全体を涼しくすることも可能なので、ここで紹介する置き方を試してみてください。
エアコンと併用
扇風機とエアコンを併用すると、扇風機のみ使用する場合に比べて部屋全体をすばやく涼しくすることが可能です。
エアコンで室温を下げ、その涼しい空気を扇風機で部屋に循環させることで、夏の暑い日でも快適に過ごせるようになります。エアコンと併用する場合は、扇風機はエアコンの下に置き、冷気を循環させるために扇風機の風を上に向けましょう。
涼しい空気を効率よく循環させられれば、エアコンの風量を上げたり設定温度を下げたりする必要がなくなります。そのため、エアコンと扇風機を併用することは電気代の節約にも繋がります。
扇風機のみ
扇風機のみを使って部屋全体を涼しくするには、外気温と室温を把握することが大切です。室内より屋外が暑い場合は、扇風機を窓の近くに置き、外に向けて風を送ります。そうすると外の熱気が部屋に入りにくくなり、部屋の中が涼しくなるのです。
反対に屋外より室内が暑い場合は、窓の近くに置いた扇風機を室内に向け、部屋の中に風を送りましょう。部屋に外の風を送り込むことで、部屋全体が涼しくなります。
扇風機だけで部屋を涼しくする方法
熱中症予防にはエアコンの使用がおすすめですが、気温がそこまで高くない場合は扇風機だけでも十分涼しく過ごせます。
ここからは、扇風機だけで部屋を涼しくする方法を4つご紹介します。
扇風機の置き方を工夫する
先ほど解説した通り、扇風機は置き方を変えるだけで涼しさがアップします。普段何気なく扇風機を使用している方は、扇風機の置き方や首の向き、風を送る方向などに注意することで部屋が涼しくなり、快適な室温を保てるようになるでしょう。
部屋を涼しくするための扇風機の置き方で覚えておきたいポイントは、
・外気温が室温より高い場合 → 扇風機を窓辺に置き、外に向けて風を送る
・外気温が室温より低い場合 → 扇風機を窓辺に置き、室内に向けて風を送る
この2つです。
扇風機の前に氷を置く
扇風機の風をより冷たくするために、扇風機の前に氷を置く方法もおすすめです。扇風機の前に氷を置いておくと、溶けた氷が水になって蒸発する時の気化熱によって周囲の空気が冷やされます。そして、その冷たい空気が扇風機で運ばれることで部屋が涼しくなるという仕組みです。
氷は洗い桶やバケツに入れておいてもよいですが、赤ちゃんやペットがいる家庭では水がこぼれてしまう可能性があるので注意が必要です。その場合は、凍らせたペットボトルでも代用できます。
ハッカ油を活用する
扇風機を使用する際にハッカ油スプレーを体に吹き付けておけば、扇風機の風をより冷たく感じることができます。ハッカ油はハッカソウと呼ばれるミントを乾燥させて抽出した植物油のことで、虫除けや消臭効果のほかに体感温度を下げる役割も果たしてくれる万能植物油です。
ハッカ油には瓶タイプとスプレータイプの2種類があり、どちらもドラッグストアや通販サイトで購入できます。なお、瓶タイプを使用する場合は肌トラブルを防止するために、必ず水で薄めたものを使用しましょう。
DCモーターの扇風機を選ぶ
扇風機にはDCモータータイプとACモータータイプの2種類があり、扇風機だけで部屋を涼しくしたい方にはDCモーターを搭載した扇風機がおすすめです。DCモータータイプはACモータータイプの扇風機より本体価格は高く設定されていますが、細かい風力調節機能を搭載しています。
ただし、扇風機の風に長時間当たり続けていると、涼しさを感じることはできますが、体調を崩してしまう場合がありますので注意が必要です。特にDCモータータイプの強い風に当たり続けてしまうと、必要以上に体温が奪われ、脱水症状を起こす可能性もあるので気を付けてください。
お部屋を快適に!おすすめの扇風機
お部屋を快適な空間にするために扇風機がおすすめだということを解説してきました。ここでは、特にお部屋に置くのにおすすめな扇風機をご紹介いたします。それぞれ違ったメリットがある商品ですので、ぜひご検討してみてください。
7枚羽根 DCスウィングファン【商品番号:fah01】
自然で心地よい風を感じられる扇風機をお探しならこちらがおすすめです。7枚の羽根で細かく風を切ることで、きめ細やかな送風を実現しています。
高性能な日本メーカー製のDCモーターが採用されており、微風からパワフルな風まで12段階もの風量調節が可能になっています。最大8時間まで設定できるタイマーも付いているため、睡眠時の利用にもおすすめです。
リモコン付 DCリビングファン【商品番号:lf001】
こちらは楽天市場デイリーランキング 季節・空調家電部門でNo.1を獲得した大人気の扇風機です。高性能の日本製DCモーターを搭載しており、扇風機に求められる「省エネ」「静かさ」「細かい調節」を兼ね備えた製品です。
風量は24段階調節でき、心地よい微風から暑さを吹き飛ばす強風まで幅広く設定できます。
リモコン付 3D首振りDCリビングファン【商品番号:nym01】
この商品の最大の特徴は、名前にもある通り立体的な送風機能です。左右と上下両方の首振り機能が搭載されており、本体の高さ調整機能も組み合わせることでより効率よく部屋の空気を循環させることができます。
風量は26段階もの調節が可能で、暑さや気分に合わせたぴったりの風を感じられます。リモコンで操作できるため、ソファやベッドの上からでも風量が変えられます。
2WAYマルチサーキュレーター【商品番号:hj001】
扇風機としてだけではなくサーキュレーターとしても使える2WAY仕様の扇風機です。こちらの最大の特徴は、羽根を逆回りに回転させて背面に送風する「逆回転機能」です。
逆回転機能を使うことで、扇風機の位置を変えるといった手間をかけることなく、部屋の空気を効率的に循環できます。また、首を真上に向けることで床に向けて風を送り、間接的で自然な風で涼を取ることもできます。ユニークな機能で幅広い季節に活躍する扇風機です。
まとめ
扇風機は使い方によってお部屋をより効率よく涼しくさせることができるアイテムです。直接扇風機の風を体に当てるだけでなく、部屋の空気を循環させるように置くといった工夫によって、扇風機のポテンシャルを更に引き出すことができます。
この記事を参考にして、扇風機でお部屋の空間をより涼しく快適なものにしてみてください。