人工芝とはお庭やベランダなどに敷く人工的な芝のことです。様々な色や毛足の長さ(パイル)の人工芝が販売されており、おすすめの用途もそれぞれ異なってきます。天然芝に比べてメンテナンスが不要で敷くのにもそれほど手間がかからず、手軽に芝の雰囲気を楽しみたい方からの支持を集めています。
土や砂利で地面をならす必要もなく、人工芝の上を素足で歩いても足が汚れないのも人気の理由です。さらに、人工芝は枯れることがないため、一年中変わらない景観を楽しめるといったメリットもあります。
そんな人工芝ですが、実は商品によって芝の長さが異なることをご存じでしょうか。ここでは、人工芝の選び方や芝の長さごとの特徴や用途、おすすめの商品について詳しくご紹介します。
目次
人工芝の長さで何が変わる?
人工芝にはさまざまなタイプのものがありますが、長さによっておすすめの使用用途が異なります。商品毎の芝の長さをチェックする時は、「パイル」と記載されている部分を確認してください。
パイルとは、人工芝の葉の部分のことです。パイル長(芝の長さ)やパイル幅(芝の太さ)を確認し、好みのものを選びましょう。パイル長の違いで、歩いた時の感触や使用感が大きく変わるため、何を目的にしているかによって人工芝を使い分けることが大切です。
人工芝の長さは大きく分けて2種類
人工芝を長さによって分類すると、ロングパイルとショートパイルの2種類があります。ここでは、それぞれどのくらいの長さなのか、どのような特徴があるのか、そしてどんな用途があるのかについて解説します。
ロングパイル
ロングパイルと呼ばれる人工芝は、一般的に50~70mmの長さです。芝の中にクッション材を含んでいて、サッカーやフットサルといったスポーツに使用されることがほとんどです。パイル長が長すぎるため、家庭での使用にはあまり向いていません。しかし、クッション性がとても高い人工芝ですので、転倒時のケガのリスクを軽減したい場合にはおすすめです。
また、パイル長の長さが天然芝に近いため、見た目がとても自然です。感触も天然芝に近く、歩き心地が柔らかくなっています。見た目や感触の自然さを追求したい場合は、より天然芝に近いロングパイルを選択するとよいでしょう。
ショートパイル
ショートパイルの人工芝は、パイル長が20~45mmほどが一般的です。クッション材が含まれていないため、ロングパイルに比べてクッション性は低くなります。しかし、熱がこもりにくいため、夏でも快適に上を歩くことができます。小さなお子様が寝転んだり、ペットが遊んだりする場合はショートパイルがおすすめです。
中には「ショートパイルを購入したいがクッション性もほしい」という方もいらっしゃるかもしれません。そのような方に向けた、クッション性を高めたショートパイルの人工芝もあります。
人工芝を選ぶ時の3つのポイント
人工芝はパイル長やパイル幅などによって使用用途が異なるため、自分に合った商品はどれなのか悩んでしまいがちです。ここでは、人工芝を選ぶ時にチェックしたいポイントを3つご紹介します。人工芝を比較・検討する際にぜひ参考にしてみてください。
1.予算に合った人工芝を選ぶ
人工芝は敷く範囲によって費用が変わります。狭い範囲に敷くのであれば、値段の高い人工芝を選択しても予算内に収まるかもしれません。
しかし、広範囲に敷くと安価な人工芝でも費用が高くなりがちです。どのくらいの大きさの人工芝を敷く必要があるのか、予算内に収めるためにはどの価格帯の人工芝を選ぶべきかを事前に計算しておきましょう。
2.用途に合った人工芝を選ぶ
芝の形状やパイル長によって、触り心地や踏み心地、見た目が異なるため、人工芝を選ぶ際にはどんな用途で使うのか確認することが大切です。
例えば、素敵なお庭を作るために人工芝を敷きたいのであれば「見た目が好みのもの」、お子さまがボール遊びをするスペースづくりがしたいのであれば「ボールが滑りやすいもの」、ベランダに敷くのであれば「水はけがよいもの」というように、シーンや用途によってぴったりの人工芝は違います。どんな目的で人工芝を使いたいのかを考えて、商品を絞り込んでいきましょう。
3.芝の形状や全体の見た目で人工芝を選ぶ
人工芝は芝のカット方法にも商品ごとに特色があります。芝の太さや形状が違えば、もちろん見た目や触り心地も異なります。
人工芝は一度敷けば7~10年ほど使用できます。敷き直すこともできますが、短期間で何度も敷き直しを行えばその分費用がかさんでしまいます。そのため「触り心地や見た目が自分の理想に近いかどうか」に重点を置いて選ぶことも大切です。
用途に合わせて選ぼう!おすすめの人工芝6選
ここまで人工芝選びには用途を見極めることが大切だとご説明しました。ここからは「ペットを遊ばせたい」「ガーデニングを楽しみたい」といった用途ごとに、6つのおすすめ人工芝をご紹介します。
お庭をペットの遊び場にしたい方に!
「犬や猫、うさぎなどのペットをお庭で自由に遊ばせたい」と考えている方には、ペットがストレスなく遊べるように、自然に近いパイル長の人工芝がおすすめです。
5葉MIX プレミアム人工芝 芝丈38mm 2×10m【商品番号:qh015】
ちょうどよい長さのパイル長で、天然芝のような触り心地と見た目を実現した人工芝です。芝が細く、触った時に柔らかく感じられるため、ペットが遊んでいてもストレスを感じにくくなっています。
芝の色はより自然な雰囲気を楽しめるアースカラーで、お庭はもちろん、ベランダやバルコニーに敷いて緑を感じられる遊び場にするのもおすすめです。
子どもが裸足で遊べるお庭にしたい方に!
まるで外で遊んでいるような気分を味わえる人工芝は、お子様にも人気です。お子様が遊ぶ場所に敷く時は、何よりも安全性を重視して選ぶようにしましょう。
リアル人工芝 超高密度+静電気防止タイプ 芝丈35mm 2×10m【商品番号:qh027-s】
少し長めの毛足と高密度の芝で、ふかふかのクッション性を実現した人工芝です。感触が柔らかいので、裸足で走り回ることもできます。
静電気の発生を抑制する繊維が織り込まれているため、乾燥しがちな季節でも安心。ホルムアルデヒドを含む有害物質が入っていないことも検査で証明されていますので、安全性を重視したい方には特におすすめの人工芝です。
ガーデニングを楽しみたい方に!
お庭でガーデニングを楽しむなら、より天然芝に近い見た目の人工芝が最適です。しかし、パイル長が長すぎると土や落ち葉の掃除が大変になってしまう場合があります。メリットとデメリットを考慮した上で、適切な長さのものを選びましょう。
ジョイント人工芝 芝丈35mm 30cm×27枚【商品番号:qh005】
ラッシュグリーンとフレッシュグリーンからカラーが選べる人工芝です。どちらも自然なカラーになっているため、お庭に敷くと天然芝のように見えるでしょう。
また、こちらの商品はジョイントタイプの人工芝ですので、パネルをお好きな場所に敷き詰めていくだけで設置が完了します。大きな人工芝のシートを丁寧にカットしたり、たるみが出ないように施工したりする手間が省けるのは嬉しいポイントです。
ベランダやバルコニーをお庭のようにしたい方に!
お庭がないご家庭でも、ベランダやバルコニーに人工芝を敷くだけで緑あふれる空間に早変わりします。ベランダやバルコニーに敷く場合は、お手入れがしやすく、素足でも不快感なく歩けるように短めのパイル長を選択するのがおすすめです。
リアル人工芝 芝丈20mm 2×10m【商品番号:qh011-set】
ラッシュグリーン、フレッシュグリーンからカラーが選べる人工芝です。パイル長が短めで、高密度に植え込まれた細い葉によってふかふかとした踏み心地を実現しています。人工芝の裏面に水抜き用の穴が付いていて水はけがよく、ベランダやバルコニーなど水が溜まると困る場所にも敷きやすくなっています。
また、ロールタイプになっており、お好きな大きさや形にカットすることが可能です。ジョイントタイプだと敷き詰めにくい場合や、継ぎ目が気になる場合などにおすすめです。
子供部屋やリビングに遊び場を作りたい方に!
人工芝は天然芝と違い、室内に敷くことも可能です。子供部屋やリビングの全面、または一部に人工芝を敷き、遊び場や運動スペースにするのもおすすめです。
リアル人工芝 超高密度+静電気防止タイプ 芝丈20mm 2×10m【商品番号:qh025-s】
子供部屋やリビングなど、おうちの中に人工芝を敷く場合、気になるのが静電気です。摩擦によって帯電してしまうと、芝に触れた時にパチッと静電気が起こってしまいます。
それを軽減することができるのが、こちらの静電気防止タイプの人工芝です。室内でも使いやすい機能性があるだけでなく、触り心地や見た目、敷きやすさにもこだわっているため、人工芝を購入するのが初めての方でも安心して使用することができます。
玄関アプローチやベランダでの安全対策に!
雨が降った時、玄関前やベランダで足を滑らせてしまった経験はありませんか?転倒によるケガのリスクを減らす対策として、滑りやすい玄関アプローチやベランダに人工芝を敷くのもひとつの方法です。
リアル人工芝 芝丈35mm 1×20m【商品番号:qh006-set】
こちらの人工芝はパイル長が少し長めで、クッション性が高いのが特徴です。滑りやすい場所やよく人が通る場所に敷き詰めることで、転倒のリスクを下げることができます。
また、裸足で歩いてもチクチクしない柔らかな感触になっているため、広範囲に敷くのもおすすめです。玄関アプローチに敷く場合、人目につくため継ぎ目が気になるという声も多いのですが、こちらの商品はロールタイプで敷きやすく、継ぎ目が気になりません。
まとめ
人工芝は種類が豊富で、選ぶのに迷ってしまうかもしれません。その中でも、触り心地や踏み心地、見た目を大きく左右するパイル長は、特にじっくりと検討するように心がけましょう。今回ご紹介した選び方やおすすめ商品を参考に、ご自身に合った人工芝を探してみてはいかがでしょうか。