人工芝のメリットとデメリット、選び方をご紹介【庭・ベランダ・室内】

人工芝のメリットとデメリット、選び方をご紹介【庭・ベランダ・室内】 人工芝

人工芝は、お庭やベランダ、室内にも敷けて、手軽に景観を変えることができます。一見デメリットが無いように見えますが、初めて購入する際にはしっかりと人工芝ならではの特徴を押さえておくことが大切です。

今回は、特にDIY初心者の方に向けて、人工芝のメリットやデメリット、そして解決策について詳しくご紹介します。人工芝を敷く場所ごとに注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

人工芝のメリット

「人工芝のメリット」と聞いて、どのようなものが思いつくでしょうか。

天然芝よりも気軽に使えるという印象をお持ちの方もいらっしゃると思われますが、では、具体的にどういった要素が天然芝のお手頃さを生み出しているのか、それ以外のメリットとしてはどんなものが挙げられるのか…といった点を解説していきます。

メンテナンスフリーで管理が簡単

芝刈りや肥料やり、雑草取り、水やりなどの手入れが必要な天然芝とは違い、人工芝は面倒なお手入れは不要です。

人工芝の上に落ち葉や砂があれば、ほうきで掃いたり掃除機をかけたりするだけで済みます。日々のメンテナンスに悩まされずに芝の景観を楽しめるのは魅力的です。

一年中きれいな緑の芝生を楽しめる

人工芝は枯れることがなく、下から雑草が生えてくることも少ないため、いつでもきれいな緑の芝生を見ることができます。しかも、使い方や環境次第では10年程度もつため、長い期間楽しめるのがポイントです。

ただし、青々とした色味は秋冬にそぐわないと感じる方もいるかもしれません。最近ではそんな方に向けて、秋冬でも不自然に見えないナチュラルなカラーの人工芝も販売されています。ぜひチェックしてみてください。

維持費がかからず経済的

維持費がかからず経済的

天然芝は芝刈りをしたり肥料をまいたりする必要があり、何かと維持費がかかります。メンテナンスのための道具を買い揃える場合はその費用もかかってしまうでしょう。

それに比べて人工芝は、施工のための費用は必要ですが、メンテナンスにそれほど費用は必要ないのでとても経済的です。

どこにでも簡単に敷ける

天然芝は土のある場所にしか敷くことができませんが、人工芝は植物ではないため、室内外問わずに敷くことができます。

庭の一角やベランダなど好きなところに簡単に敷けるのもメリットです。室内に敷けば、お子さまのちょっとしたプレイスペースとして活用することもできます。

砂や泥がつきにくい

人工芝を敷けば、外でも寝転んだり座ったりしやすくなります。服や靴を汚すことなくお子さまを自由に遊ばせられるため、お子さまがいるご家庭からも人気を集めているアイテムです。

庭やベランダを隅々まで使える

庭やベランダに人工芝を敷けば、今まではなかなか使うことがなかったスペースまで有効活用できます。

寝転がって遊んだり、敷地内でピクニック気分を味わったりと、さまざまなシーンで人工芝が大活躍すること間違いなしです。

人工芝のデメリットと解決策

多くのメリットがある人工芝ですが、やはりデメリットも持っています。

しかし、人工芝のデメリットはあらかじめ対策方法を知っていれば解決できるものがほとんどですので、ここでは、人工芝のデメリットと一緒にそれを解決する方法もご紹介していきます。

一年中景観が変わらず季節を感じにくい

天然芝は季節で色が変わったり枯れたりすることで景観が変わり、見た目に四季の移り変わりを堪能できます。それに比べて人工芝は一年中同じ景観であるため、季節による変化が感じられません。

リアルな自然を感じたいのであれば、植物ではない人工芝は不向きでしょう。

解決策

一年中景観が同じなのは変わりませんが、色味の選び方によっては秋冬でも違和感なく見せることができます。少し枯れた芝が混じっているような、ミックスカラーの人工芝も展開されています。

また、季節感をより味わいたいのであれば、人工芝の上に季節に合う小物や植物を飾るのもひとつの方法です。

経年劣化や色の変色が起きる

耐久性が高いものでも、経年劣化によって芝が寝たり抜けてしまったりする日はやってきます。直射日光がよく当たっている部分では次第に色あせも見られるようになるでしょう。

どんなに高価な人工芝を購入しても、10年程度で新しい人工芝と交換することになります。

解決策

経年劣化は避けられないものですが、耐用年数の範囲内でできるだけ長持ちさせることは可能です。例えば、同じ場所に重いものを置き続けない、あるいは踏んで歩く場所を毎回変えるといった工夫で部分的な劣化を防げます。

また、どうしても劣化が気になるのであれば、ジョイントタイプの人工芝を使用し、劣化した部分だけを取り替えるのがおすすめです。

業者に依頼する場合は初期費用がかかる

人工芝の施工を業者に依頼する場合、人工芝や下地、防草シートなどの材料費に加えて、施工費用もかかってしまいます。節約するために安価な人工芝を選んだ場合、人工芝そのものの耐久性が低く、すぐに劣化してしまうことも少なくありません。

そういった場合は、せっかく費用をかけて施工しても、想像よりも早く人工芝の買い替えと施工が必要になる可能性があります。

解決策

複数の業者に見積りを出してもらい、費用と品質のバランスが取れているところに依頼しましょう。また、業者にすべてを任せず、人工芝や下地、防草シートなどの材料を自分で用意するのもおすすめです。

予算の範囲内で購入し、あとは業者に施工してもらうだけにすると費用を多少抑えられます。こういった施主支給に対応してくれるかどうかは事前に業者に尋ねておきましょう。

DIYの場合は場所によって手間がかかる

初期費用を抑えるためにDIYを選択しても、庭の状態や人工芝を敷く範囲などによっては手間がかかってしまいます。

また、人工芝のサイズと敷きたい場所の広さが合っていない場合、人工芝をきれいにカットしたりつなぎ合わせたりする作業も必要です。下地作りができていない庭に敷く場合は、下地作りに苦戦することも少なくありません。

解決策

DIYする場合、注意したいのが下地作りです。他の工程に比べて、作業内容が多く、手間がかかってしまう部分です。しかし、コツさえ押さえれば誰でも簡単に行えるようになります。整地する際には転圧機を使用する方もいますが、これはホームセンターなどでレンタルもできます。

しかし、慣れない道具を使って地面をならすのはとても大変です。どうしても難しい場合は、業者に依頼することも視野に入れておきましょう。

夏場は熱くなりやすい

人工芝は直射日光が当たったり、気温が高かったりすると温度が高くなりがちです。人工芝は合成樹脂でできているため、天然芝に比べても熱を溜めやすくなっています。

真夏に裸足で人工芝の上を歩くと、火傷してしまう可能性もあります。

解決策

人工芝が熱を持っていたら、水をまいて温度を下げましょう。人工芝は熱くなりやすいですが、冷えるのも早いので、水が蒸発する際に一気に温度が下がります。

ただし、水が溜まってしまうと劣化の原因になりますので、水をまきすぎないようにご注意ください。また、人工芝の中には遮熱性の高い商品もあります。温度を気にせず使いたい方は遮熱性の高い人工芝に絞って検討するのがおすすめです。

庭の水はけが悪くなることも

下地作りがしっかりできていない状態で人工芝を敷くと、凸凹した地面に水が溜まってしまいます。水はけが悪いと、大雨が降った後や水遊びをした後に水たまりができてしまい、見た目も使い勝手も悪くなるので注意が必要です。

また、人工芝の水抜き穴から排水するのが追い付かず、人工芝の上に水が溜まることもあります。

解決策

水はけがよくなるように地面を平らにすることが大切です。しかし、地面がうまく固まらなかったり、下地作りに失敗したりすることもあるかもしれません。

そこで、水が流れても問題ない方向にゆるい傾斜をつけるのがおすすめです。雨が降っても傾斜に沿って水が流れ、人工芝の下や上に水が溜まりにくくなります。また、人工芝を選ぶ際、裏面に水抜き穴がついているかご確認ください。

【場所別】人工芝の選び方と敷く時の注意点

人工芝は屋外・屋内を問わず、様々な場所に敷くことができます。

敷く場所によって人工芝の選び方や敷く時のポイントは変わってきますので、ここからは、人工芝がよく敷かれている場所と、そこに敷く時に気を付けるべきことを解説していきます。

庭は、まわりの住宅や通行人からも見える場所です。景観に違和感がないよう、できるだけリアルな人工芝を選ぶと良いでしょう。つや消し加工やカーリングパイルを使用しているか、色味は青々としていないかをチェックしてみてください。

また、外に敷くわけですから、日光や寒暖差の影響を受けやすくなります。長持ちするように、ポリウレタンのコーティングやUVカット加工が施されているものを選ぶのもおすすめです。敷く時は凸凹にならないように、下地作りに力を入れることが大切です。

ベランダ・バルコニー

ベランダやバルコニーは比較的狭い空間なので、人工芝を上手に敷き詰めやすくなっています。地面は最初から平らなので、下地作りは必要ありません。ただし、端から端までぴったり敷き詰めたい時、ほとんどの場合は人工芝をサイズに合わせてカットすることになります。

人工芝が小さすぎても大きすぎても不格好になってしまうので、寸法を丁寧に測ってから人工芝をカットしてください。また、人工芝は裏面からカットしますが、ゴムだとカットしづらくて苦労します。ポリウレタンなどの柔らかい素材のものを選ぶのがおすすめです。

室内

室内

屋外とは異なり、外部からの影響を受けにくい室内の人工芝選びで注目したいのは、触り心地や性能です。人工芝は毛足の長さや固さによって触り心地が変わるので、毎日素足で歩いても不快感のないものを選んでください。

また、室内では防音性や通気性などの性能に優れている人工芝がおすすめです。床の上に直接敷く際は、ずれないようにジョイントテープを使ったり、家具を重石代わりに置いたりすると良いでしょう。

屋上

屋上

屋上は庭と同じように、日光や寒暖差などの影響を受ける場所です。人工芝を選ぶ際は、UVカット加工のような長持ちしやすい工夫が施されているものを選びましょう。

人工芝を敷くこと自体はベランダやバルコニーと同じように比較的簡単ですが、注意したい点として水はけがあります。庭とは異なり、土や砂が敷き詰められていないため、より水はけのよい人工芝を選ぶ必要があります。

ロールタイプとジョイントタイプはどう選ぶ?

ロールタイプのメリットは、広い場所に一気に人工芝を敷き詰められる点です。庭や屋上などに敷く場合にとても重宝します。しかし、一部分だけが劣化したり破損したりした時、新しい人工芝に交換するのが大変だというデメリットもあります。ロールタイプは、人工芝の間の継ぎ目を目立たせたくない方、広い場所に敷き詰めたい方におすすめのタイプです。

一方、ジョイントタイプは、部分的に劣化してもそこだけを新しいものと交換できるのがメリットです。ただし、敷く時はたくさんのジョイントマットを敷き詰めていく作業を行うことになります。狭い場所や、細かなサイズ調整が必要な場所に敷きたい方におすすめです。

おすすめの人工芝11選

ロールタイプやジョイントタイプ、UVカット加工などさまざまな商品が販売されている人工芝ですが、イメージしている使い方に合う商品を選ぶことがDIY成功のカギとなります。

ここからはおすすめの人工芝11選とそれぞれの商品の特徴や使い方についてご紹介します。

リアル人工芝 芝丈20mm 1×5m【商品番号:qh007-set】

リアル人工芝 芝丈20mm 1×5m【qh007-set】

裸足で歩けるリアルな人工芝をお探しなら、こちらの商品がおすすめです。芝葉を埋め込む密度を高めているので素肌に触れてもチクチクせず、肌のデリケートな小さいお子さまでも安心して使用できます。

さらにUVカット加工が施されているので、お天気の良い日に子どもの遊び場や日光浴を楽しむ場としても活躍してくれますよ。

リアル人工芝 芝丈20mm 2×10m【商品番号:qh011-set】

リアル人工芝 芝丈20mm 2×10m【qh011-set】

こちらは寝ころんでくつろげるほどクッション性の高い人工芝です。従来品と比べて芝葉の密度が1.7~2倍と高密度なため、ソフトでふかふかな踏み心地が特徴です。

裏面には水抜き用の穴が開いているので、雨の日でも芝生の上に雨水が溜まってしまう心配もいりません。本当の芝生のように、敷きっぱなしでも快適に使用できます。

リアル人工芝 芝丈35mm 1×20m【商品番号:qh006-set】

リアル人工芝 芝丈35mm 1×20m【qh006-set】

庭先のちょっとしたスペースに敷ける人工芝をお探しでしたら、こちらのアイテムがイチオシです。商品の幅が1mとスリムな形をしており、玄関先の小さなスペースや、ウッドデッキ下の地面がむき出しになっている場所にも使用できます。

また、カッターナイフで好きな大きさにカットできるので、サイズぴったりに人工芝を敷き詰められます。

リアル人工芝 芝丈35mm 2×5m【商品番号:qh003-set】

リアル人工芝 芝丈35mm 2×5m【qh003-set】

こちらの商品は、本物の芝生のようなナチュラルな質感をお求めの方におすすめの人工芝です。特殊なつや消し加工を施し、人工芝に特有な光の反射を抑えることで、自然で美しい天然の芝生のような質感の再現に成功しました。

3~5種類の色や形が異なる葉を混ぜて編み込んであるので、よりリアルに近い人工芝をご自宅で楽しむことが出来ます。

リアル人工芝 芝丈35mm 2×10m【商品番号:qh004-set】

リアル人工芝 芝丈35mm 2×10m【qh004-set】

業者いらずで女性一人でも楽に敷ける人工芝をお探しなら、こちらの商品がおすすめです。人工芝がロール状に巻かれた状態で手元に届くので、カーペットのように広げるだけですぐに敷設が完了します。

バルコニーや室内にもカンタンに設置でき、思わず裸足で歩きたくなるようなフワフワな踏み心地を家中どこでも楽しめますよ。

リアル人工芝 超高密度タイプ 芝丈35mm 1×10m【商品番号:qh016】

リアル人工芝 超高密度タイプ 芝丈35mm 1×10m【qh016】

こちらは、葉を多く植えこむことでクッション性を高めた高密度タイプの人工芝です。芝葉を生地に植え込んだ上からさらに固定してあるので、どんなに上を歩いても葉が抜けない耐久性の高さが特徴です。

紫外線カット加工を施してあるので、日当たりの良い場所に置いても紫外線ダメージを抑え、美しい芝生の色合いを長く楽しむことができます。

リアル人工芝 超高密度タイプ ロング丈55mm 1×10m【商品番号:qh018-s】

リアル人工芝 超高密度タイプ ロング丈55mm 1×10m【qh018-s】

こちらは、芝生丈55cmの超ロングタイプの人工芝です。天然の芝生では実現が難しい長めの毛足で、思わず寝ころびたくなるようなふかふかとした踏み心地です。

お子さまやペットの遊び場としてはもちろん、お庭でのピクニックやガーデニングをじっくり楽しみたい方にもおすすめです。芝生をしっかり固定するU字ピンがついているので、ズレ防止対策も万全です。

リアル人工芝 超高密度+静電気防止タイプ 芝丈20mm 2×10m【商品番号:qh025-s】

リアル人工芝 超高密度+静電気防止タイプ 芝丈20mm 2×10m【qh025-s】

裸足で歩いたりゴロゴロと寝転がってリラックスできる人工芝をお探しなら、こちらの商品がピッタリです。人工芝で悩みがちな静電気の発生を抑えてくれる繊維を一緒に織り込んでいるので、乾燥し始める季節でも人工芝の上で気持ちよく過ごせます。

アレルギーの発症を考慮したノンホルムアルデヒドで、お子さまや肌の弱い方も安心して使用できます。

リアル人工芝 超高密度+静電気防止タイプ ロング丈55mm 2×10m【商品番号:qh021-s】

リアル人工芝 超高密度+静電気防止タイプ ロング丈55mm 2×10m【qh021-s】

こちらは、超高密度のロング丈タイプの商品です。密度高く織り込まれた長めの55センチの毛足が、柔らかな踏み心地を演出しています。まるで本物のような極細の葉を使用しているので、天然のような見た目と触り心地で寝そべりたくなる人工芝です。

また、特殊な繊維を一緒に織り込むことで、静電気の発生を抑える機能も付いています。

5葉MIX プレミアム人工芝 芝丈38mm 2×10m【商品番号:qh015】

5葉MIX プレミアム人工芝 芝丈38mm 2×10m【qh015】

こちらの商品は、とことん本物志向にこだわりたい方におすすめの人工芝です。ふかふかのクッション性のある触り心地はもちろん、太さや色の異なる5種類の芝葉を埋め込むことでより天然の芝生に近い芝を再現しました。

お庭やベランダへの設置はもちろん、玄関先に敷くことでお家全体の印象をワンランクアップしてくれます。

ジョイント人工芝 芝丈35mm 30cm×27枚【商品番号:qh005】

ジョイント人工芝 芝丈35mm 30cm×27枚【qh005】

バルコニーやお庭の一角だけに敷ける人工芝をお探しなら、ジョイントタイプがおすすめです。30cm四方の人工芝をパズルのようにはめて敷いていくだけなので、杭打ちや計測などの面倒な手間を省くことが出来ます。

パネル下から電気コードを通せる隙間があるので、イルミネーションや電気製品を使いたい時もとても便利です。

まとめ

人工芝のメリットとデメリット、敷く場所ごとの選び方や注意点について解説してきました。人工芝は手軽に緑あふれる景観を演出できるだけでなく、柔らかな肌触りで、お子さまやペットの遊び場としても重宝するアイテムです。

殺風景なお庭やベランダを彩りたいとお考えの方、お部屋に緑のある癒しスペースを作ってみたいとお考えの方は、ぜひ人工芝のご購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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