湿気のこもりやすい洗面所にサーキュレーターを置きたいけど、置き場所に悩んでいる…という方もいるのではないでしょうか。サーキュレーターには置き型や壁掛けなど様々なタイプがあり、置く位置によっても換気の効果は変わってきます。
この記事では、サーキュレーターを洗面所に設置する際の効果的な置き場所について解説します。洗面所に置くのにおすすめの商品も合わせてご紹介しますので、これからサーキュレーターを購入しようと思っている方や、買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
サーキュレーターとは
サーキュレーターは、空気を循環させることを目的とした電化製品です。ファンを回転させて風を起こす仕組みで、部屋の中の空気のムラを解消したり、換気を効率的に行ったりする目的で使用します。
サーキュレーターと扇風機は、見た目が似ていることもあり「どちらも同じなのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、その用途や機能は、大きく異なります。
サーキュレーターは「空気の循環」を目的としていますが、扇風機は「暑い時に涼む」ための製品です。扇風機は人に直接風を当てて使うので、体を冷やしすぎないよう、柔らかい風を広範囲に届ける仕組みになっています。一方、サーキュレーターは、扇風機よりも風圧が強く、直線的でパワフルな風を送るように作られているのが特徴です。
洗面所でも活躍するサーキュレーター
サーキュレーターは、扇風機よりも小型のものが多く、洗面所などの限られたスペースにも設置できます。また、洗面所は浴室で発生した蒸気が流れ込んで、湿気が溜まりやすいので、サーキュレーターを置くのにおすすめの場所といえるでしょう。
ここでは、洗面所にサーキュレーターを置くメリットを3つご紹介します。
湿った空気を効率よく入れ替えられる
空気をしっかりと循環させるには、2か所の窓を開けて、風の通り道を作ることが大切です。しかし、住宅の間取りによっては、窓を開けたり、換気扇を稼働させたりしていても、十分な換気効果を得られない場合もあります。
そのような時に便利なのが、サーキュレーターです。強力な風が空気の循環を促してくれるので、湿った空気を効率よく入れ替えられます。
洗面所に窓や換気扇がなく、自然な風を利用するのが難しい場合でも、サーキュレーターを使えば換気効率を上げることが可能です。人工的に風を送り込むことで、湿った空気が外へ排出され、浴室や洗面所にカビが発生するのを防ぎやすくなります。
洗濯物を早く乾かせる
湿気が高い梅雨の時期や、気温が低い時期は、洗濯物が乾くまでに時間がかかります。浴室乾燥機や除湿器を使い、洗面所で室内干しをしている方もいらっしゃるでしょう。サーキュレーターは、室内干しの頻度が高い方にもおすすめの電化製品です。
多くのサーキュレーターは、真上にも首を振れる構造になっていて、洗濯物に直接風を当てれば、乾燥時間を大幅に短縮できます。また、常に空気を循環させておくと、洗面所に湿気がこもりにくくなり、生乾き臭が防げるという点もメリットです。
火照った体をゆっくり冷ましてくれる
人間の体は、体温が上がると、汗をかいて体温を下げようとします。しかし、冷房の効いた室内など、室外との気温差が激しい場所で急に体を冷やすと、体温調節や発汗などのコントロールがうまくできず、自律神経のバランスが崩れる「冷房病」になってしまうことがあるので注意が必要です。
サーキュレーターは、室内の空気を循環させて温度を下げる仕組みです。冷房と違い、部屋を冷やしすぎる心配もありません。体温が急激に下がらず、火照った体をゆっくりと冷ましてくれるため、冷房病対策にも効果的です。
サーキュレーターを置く場所は目的に合わせて決める
サーキュレーターは、空気がうまく循環できるように設置場所を工夫しないと、温度差がうまく解消されず、本来の効果を得にくくなってしまうので注意しなければなりません。
ここでは、サーキュレーターを使用する目的別に、おすすめの置き方と、効果的な風の送り方を解説します。
湿気対策やカビ予防
湿気対策やカビ予防の目的でサーキュレーターを使用したい方は、窓に近い場所に設置するのがおすすめです。窓やドアの外に向けて置くと、湿った空気を素早く外に逃がせます。
洗面所に窓がない場合は、浴室の入り口付近にサーキュレーターを置くと良いでしょう。浴室の壁に向けて風を送ると、浴室内に溜まった湿気をうまく拡散させられます。
また、カビを予防するためには、サーキュレーターの風向きも重要です。空気は暖かいと膨張して浮き、冷たいと下に溜まる性質を持っています。つまり入浴後は、浴室内で発生した湯気が、天井付近に溜まった状態です。サーキュレーターの風を上に向け、さらに首を回転させておくと、天井付近の空気が循環され、カビの発生を防ぎやすくなります。
除湿器や浴室乾燥機の効率アップ
除湿器や浴室乾燥機洗の温風は、同じ方向に吹き出す構造になっていて、空間を素早く暖められるのですが、洗濯物の同じ部分にばかり温風が当たってしまうという欠点があります。乾き具合を見て洗濯物の向きを入れ替えないと、乾き方にムラがあったり、乾燥までに時間がかかったりするので「ちょっと面倒だな」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
除湿器や浴室乾燥機の効率アップを狙うのであれば、サーキュレーターを洗濯物の真下に設置するのがおすすめです。ワンピースやタオルといった丈が長いものが多く、下に置いても風が上手く当たらない時は、洗濯物の斜め下に置くと良いでしょう。首振り機能をONにしておくと、まんべんなく風が当たって水分が飛ばしやすくなり、より早く洗濯物を乾かせます。
お風呂上がりの汗対策
お風呂上がりの汗対策を目的としてサーキュレーターを使用したい方は、できるだけ床に近い場所に置くのがおすすめです。
先程お伝えした通り、空気は冷たいと下に溜まり、暖かいと天井の方へのぼっていくという性質があります。そのため、低い位置にサーキュレーターを置き、床と平行に風を送るようにしてみてください。そうすると、下に溜まった冷たい空気が洗面所全体に拡散され、直接人に風を当てなくても、洗面所の温度を下げられます。
もし、洗面所とエアコンのある部屋が隣接している場合は、冷房機能とサーキュレーターを併用するのも良い方法です。洗面所と隣室のドア付近にサーキュレーターを設置しておくと、冷気をより広範囲に行き渡らせることができます。
その際、サーキュレーターは、エアコンに背を向けるような形で設置するのがポイントです。冷たい空気をしっかりと洗面所まで送り込めるだけでなく、電気代の節約にもつながります。
洗面所でサーキュレーターを使う時の注意点
便利なサーキュレーターですが、洗面所で使う場合は、リビング等で使う時と比べてまた違った注意が必要になります。ここではサーキュレーターの使用で特に気を付けるべき2点を解説します。
ファンでケガをする恐れがある
サーキュレーターは、ファンを回転させて風を生み出す構造になっており、スイッチが入った状態でファンに手や指を入れると、大ケガをする可能性があります。
小さなお子様や、ペットのいるご家庭でサーキュレーターを使用する場合は、手の届く場所に設置するのは避けましょう。本体を棚の上に置いたり、壁掛けタイプを選んだりすることをおすすめします。
万が一、お子様やペットが触ってしまった時に備えて、扇風機やサーキュレーター用の安全カバーをかけておくと、さらに安心です。
水濡れによる故障も
サーキュレーターは電化製品ですので、水に濡れると故障してしまいます。使用の際は、本体や電源コードに水がかからないように注意しなければなりません。特に、洗面所や浴室は湿気がこもりやすい場所です。製品に直接水をかけなくても、湿度が高い場所に長時間置いておくと、故障のリスクが高まります。
洗面所や浴室でサーキュレーターを使う時は、窓やドアを開けたり、換気扇を併用したりするなどして、こまめな換気を心掛けることが大切です。
洗面所におすすめのサーキュレーター8選
ここからは、実際に洗面所に置くのにおすすめの8つのサーキュレーターをご紹介します。それぞれに違った良さがありますので、ぜひ自分に合ったものを探してみてください。
360°首振りサーキュレーター【商品番号:yy02】
洗面所に置きやすいコンパクトなサイズ感と、最大風速396m/分を誇る、パワフルな送風性能が魅力のサーキュレーターです。「360°スイング機能」と、台座が横方向に回転する「左右首振り機能」を搭載しており、置き場所を変えなくても、空気を隅々まで循環できます。
省エネ性能の高い「DCモーター」を採用していて、1日8時間使用しても、電気代は1ヶ月わずか約112円という、コスパの良さも魅力です。
360°首振り コードレスサーキュレーター【商品番号:yy05】
「洗面所にサーキュレーターを置きたいけれど、コンセントが近くにない」とお困りの方には、こちらのコードレスタイプがおすすめです。バッテリーには、長寿命&高性能のリチウムイオン電池を採用し、フル充電時だと、最大42時間連続で運転できます。
3時間40分でフル充電が可能なため、必要な時にすぐ使えて、コードレスで持ち運びもしやすい、使い勝手抜群の優秀な商品です。
壁掛け式サーキュレーター【商品番号:yy04】
小さなお子様や、ペットがいるご家庭には、こちらの壁掛け式サーキュレーターがイチオシです。高い位置に取り付けておけば、お子様やペットがうっかりファンに触ってケガをしたり、電源コードを踏んでしまったりする心配もありません。
また、壁掛け式は、省スペースで利用できるというメリットもあります。空いている壁面を有効活用できるので、洗面所などの狭い空間にも最適です。
360°首振りサーキュレーター【商品番号:yy03】
こちらは、棚の上などにも置きやすいサイズと、様々な便利機能とを兼ね備えたサーキュレーターです。デザインもおしゃれで、ホワイト・スカイグレー・ブラックの3色展開から、他の家具に合わせたカラーを選ぶことができます。前回起動した時と同じ設定で運転できるメモリー機能が付いており、いつでも一番快適な風を室内に送ってくれます。
スタンドサーキュレーター【商品番号:lc03】
スタンドタイプで安定感のあるサーキュレーターです。本体は1.6kgと軽量設計で、床面を保護するパーツも取り付けられているため、家具の上などに置いても傷やへこみを作る心配はありません。小型ですが、スパイラル気流によるハイパワーな送風で洗面所の空気を循環させてくれます。角度を調節すれば、部屋の天井近くまできちんと風を届けることができますよ。
照明機能付き デスクファン【商品番号:hpf01】
多機能なサーキュレーターをお探しの方におすすめしたいのが、こちらのLED照明機能付きデスクファンです。洗面所のライト代わりとしてだけでなく、アウトドアなどの屋外照明としても役立ちます。
さらに、サーキュレーターには珍しい「モバイルバッテリー機能」も搭載しているのも特徴です。スマートフォンやタブレットの充電ができるため、急な停電や災害時にも重宝するでしょう。
360°首振り DCサーキュレーター【商品番号:uf-dc181afr】
こちらは分かりやすいタッチパネル操作式のサーキュレーターです。楽天のデイリーランキングでも1位を獲得したことがある人気商品です。立体的な首振り機能や8段階という細かな風量調節、自動OFFタイマーなど、欲しい要素がしっかり揃っています。リモコンを使っての操作もできますので、洗面所の高いところに置いて換気に使うのにもおすすめです。
2WAYマルチサーキュレーター【商品番号:hj001】
こちらは扇風機としてもサーキュレーターとしても使える多機能ファンです。羽根を反時計回りに回転させることで、背面にも風を送ることができます。また、3分ごとに羽の回転方向を変える循環運転モードが搭載されており、お部屋の換気目的で置くにはうってつけのサーキュレーターだと言えるでしょう。さらに扇風機として涼むためにも使える、非常に便利なアイテムです。
まとめ
サーキュレーターは主に空気の循環のために使われる家電です。リビングやキッチンなど様々な部屋で活躍しますが、特に洗面所では、サーキュレーターを置いて換気をすることで湿気による不快感やカビの発生などを抑えることができます。
洗面所の湿気対策について考えている方は、ぜひサーキュレーターの導入を検討してみてください。