扇風機の羽根の枚数を気にしたことはありますか?実は、羽根の多い・少ないで扇風機の使い勝手はかなり変わってくるのです。
扇風機は日々進化しており、羽根の枚数や形状、モーターなどにこだわりを持って作っているメーカーも少なくありません。扇風機はどれを選んでも同じと安易に選ぶと、意外と使い心地に納得できないケースもあります。
今回は、扇風機の羽根やモーターによる使い勝手の違いと、おすすめの扇風機をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
羽根の枚数の選び方
扇風機の羽根は、製品によって枚数が異なります。羽根の枚数によって、風量や風の冷たさ、風の柔らかさなど使用感が変わってくるため慎重に選びましょう。他にも、扇風機の動作音や電気代にも影響が出るので注意が必要です。
ここでは、羽根の枚数による違いと、奇数と偶数であればどちらが良いのかを解説します。
羽根の数による違い
扇風機の羽根の数が変わると、風量・風の冷たさ・風の柔らかさ・動作音・電気代の5点に違いが出てきます。
まず、羽根の数が少ない扇風機は風量が多くパワフルです。送られる風が強い分、風の冷たさも体感できるでしょう。
風の柔らかさについては、羽根の数が多い方が空気を細かく送風できるため優れています。長時間扇風機の風にあたるのであれば、羽根の枚数が多い方が柔らかさを感じられるのでおすすめです。逆に羽根の枚数が少ない扇風機は、ズッシリとした重たい風に感じることが多いでしょう。
動作音は、羽根の枚数が多い扇風機の方が風を切る音が増す傾向にあります。一方で、羽根の少ない扇風機は風を切る音が小さくなるケースがほとんどです。
消費電力も、羽根の数が少ない扇風機の方が少なく抑えられます。ただし、静音性は羽根の形状やモデルなどによって異なるため、羽根の数が少ない方が必ずしも静かとは言い切れません。
最近では、重たい風では身体が疲れやすいという理由から、柔らかい風が出る羽根の数が多い扇風機を選ぶ方も増えています。
奇数と偶数はどっちがいい?
扇風機の羽根は、3枚羽根や5枚羽根といった奇数のものが多い傾向にあります。特に一昔前は3枚羽根がスタンダードな扇風機と言っても過言ではないほど普及していました。扇風機が回転しているときの安定感が奇数の方が優れているとの考え方もあります。
しかし、今は4枚羽根や8枚羽根といった偶数のものも珍しくありません。どちらがいいかは、個人の好みによるでしょう。
最近では扇風機の形状やモーターなども進化しており、奇数と偶数のどちらが優れているかはあまり気にせず選んでも問題ありません。先ほど解説したように、使い心地は羽根そのものの枚数によって変わってきますので、柔らかい風当たりが良いのであれば羽根が多いものを選ぶといった風に、枚数を中心にして考えると良いでしょう。
最近は羽根がない扇風機も!
扇風機といえば羽根があるのが当たり前でしたが、技術の進歩によりタワーファンやブレードレスファンといった「羽根がない扇風機」が登場してきました。
商品によっては羽根がある扇風機と比べると音が気になったり、風量が落ちてしまうものもありますが、性能の良いモーターを搭載しているものなどであれば、十分に涼しく感じることができます。
羽根がない扇風機のメリットとしては、羽根がない分ホコリが溜まりにくく、掃除機などで手軽にお手入れすることができる点が挙げられます。また、羽根がむき出しになっていないことで、髪の毛を巻き込んだり指を入れたりして怪我をする心配がありません。
ご家庭に小さなお子様やペットが居る方、忙しくてなかなか家電のお手入れができない方には特におすすめの扇風機です。
羽根数が少ない扇風機の特徴【3枚羽根・5枚羽根など】
ここからは具体的に、3枚羽根や4枚羽根、5枚羽根といった羽根数が少ない扇風機のメリットとデメリット、どんな方におすすめしたいかといったことを解説していきます。
メリット・デメリット
扇風機の羽根が3枚や5枚のように少ないと、圧力のある風を送れるため、パワフルでズッシリとした重たい風を感じられるでしょう。昔ながらのオーソドックスな風なので、より涼しさを求めるなら羽根の数は少ない方がおすすめです。
しかし、重たい風が苦手な方にはデメリットになってしまいます。柔らかい風を求める方は羽根の数が少ない扇風機はニーズから外れるかもしれません。また、羽根の数が少ないと扇風機の振動が大きくなることが多いと言われていますので、振動が気になる方は避けた方が無難です。
羽根数が少ない扇風機はこんな人におすすめ
羽根の数が少ない扇風機は、従来のオーソドックスな風を求める方におすすめです。冷房がなく扇風機のみで暑い日を過ごす方などは、3枚羽根や5枚羽根といった羽根数の少ない扇風機を使ってみてください。パワフルな風を感じられるので涼しく過ごせます。
また、振動が少なく消費電力を抑えたい方にも羽根数の少ない扇風機の方がニーズに合うでしょう。
羽根数が多い扇風機の特徴【7枚羽根・9枚羽根など】
次に、7枚羽根や8枚羽根、9枚羽根といった羽根数が多い扇風機のメリットとデメリット、おすすめしたい方を解説します。3枚羽根や5枚羽根といった羽根数の少ない扇風機とそれぞれ比較して、自分に合う方はどちらかを考えてみてください。
メリット・デメリット
扇風機の羽根が7枚や9枚と多いと、自然で柔らかな風となります。体への負担も少なく優しい風なので長時間浴びていても心地良さを感じられるでしょう。重たい風に長時間当たっていると疲れを感じる方もいるので、その点羽根数の多い扇風機は安心です。
優しい使い心地がメリットである反面、その使い心地に満足できない方もいるかもしれません。パワフルで重たい風を好む方には物足りない可能性があります。
また、風量を上げると羽根が風を切る音が大きくなりがちです。静かな環境で使用したい場合は、ネックに感じるでしょう。とはいえ、羽根が多い扇風機のなかには静音性に優れている商品もあるため、実際に使ってみないと分かりません。可能であれば、家電量販店などで確かめてみると良いでしょう。
羽根数が多い扇風機はこんな人におすすめ
体に負担がかからない心地よい風を求める方や長時間風を浴びる方には、羽根数が多い扇風機がおすすめです。羽根数の少ない扇風機と比較して、圧力のない風を体感できるでしょう。
最近では、疲れにくく心地や風を求めている方やエアコンの風を好まない方のニーズを満たすため、7枚や9枚といった羽根数の多い扇風機を選ぶ方が増えています。
羽根の枚数以外で扇風機を選ぶポイント
扇風機を選ぶときは、羽根の枚数以外にも押さえておきたいポイントがあります。それは、羽根の形状とモーターの種類の2点です。これらにもこだわると、より使い心地の良い扇風機を購入することが可能です。それぞれ、どのようなところに注目するべきか解説します。
羽根の形状
現在、扇風機の羽根の形状もさまざまなものがあります。「カモメファン」と呼ばれるカモメの翼がヒントになった羽根は、空気の抵抗が少なく効率よく風を作れる点が魅力的です。バランスの良いなめらかな風を体感したい方はカモメファンが良いでしょう。
他にも、蝶の羽根からヒントを得て作られた形状もあります。蝶の羽のようなくびれとうねり(曲面性)を取り入れたことにより、強弱の少ない風を送れるようになっています。また、くびれとうねりに加えて、蝶の尾状突起を反映させた羽根もあります。突起をつけたことにとより、より安定した風を送ることが可能になりました。
羽根の枚数が同じであっても、羽根の形状が違えば風が変わります。羽根の数だけではなく、形状にも注目してみることで、さらに使い心地が良くなるため購入する際は確認してみてください。
モーターの種類
扇風機のモーターは、主にACモーターとDCモーターの2種類あります。結論から言うと、扇風機のモーターはDCモーターがおすすめです。
DCモーターは、直流で羽根を回します。羽根の回転数を自在に変えられるため微風を効率よく起こすことができ、体への負担も軽減されます。消費電力も抑えられるので、節電効果も期待できるでしょう。さらに、タイマーや3D首振り機能など優れた機能も付けやすくなり、結果的に使い勝手の良い扇風機となります。
一方、ACモーターは交流で羽根を回すものですが、こちらのモーターが搭載された扇風機は価格がお手頃な傾向にあります。しかし、風量切り替えが3段階などと少ないため、微調整が難しい点がネックになってきます。
長く愛用すると考えると、やはりDCモーターの扇風機だとストレスが少なくおすすめです。
おすすめの扇風機7選
羽根の枚数や形状、モーターの種類など選ぶポイントをつかめたところで、おすすめの扇風機を7つご紹介します。使う場所や使用時間、使い心地など、どのような扇風機を求めているかによってニーズに合うものを探してみてください。
リモコン付 DCリビングファン【商品番号:lf001】
こちらの6枚羽根の扇風機は、楽天市場デイリーランキング「季節・空調家電部門」でNo.1を獲得した人気商品です。日本製メーカーのDCモーターを備えており、24段階の風量調整や自動首振り機能だけでなく、高さを11段階で調節することが可能です。
ハイパワー送風から心地よい微風まで、細かく好みの風量へと調整でき、さらに首の角度は手動での微調整もできるので、簡単に希望の場所に風を送れてストレスフリーです。
7枚羽根 DCスウィングファン【商品番号:fah01】
こちらの商品は、7枚羽根により自然風に近い肌当たりの良い風を生み出す扇風機です。高性能なDCモーターを備えているため、消費電力を抑えて使用可能です。毎分1080回転で、絶えず風を浴びられるため、さわやかな心地よさが持続します。
シーンによって、一定パターンで風量を切り替える「リズム風」と時間の経過とともに風が弱くなり8時間ごとに自動停止する「おやすみ」の運転モードが便利です。
リモコン付 3D首振りDCリビングファン【商品番号:nym01】
次のご紹介をする扇風機は、インテリアクリエイターが提案する感覚的デザイン家電です。さまざまなインテリアに溶け込むデザインが魅力的。3D首振り機能により、上下左右に立体的なウェーブを描きながらお部屋の隅々まで風を送ることができます。
こちらもDCモーターを搭載しているため、7枚の羽根が自然な風を生み出し、体を疲れさせずに涼しく感じさせることができます。空気循環にもおすすめの商品です。
DCスリムタワーファン【商品番号:tf002】
木目調のおしゃれなデザインが人気のタワーファンです。高性能なDCモーターを採用しているため、羽根はありませんがパワフルな風を生み出すことができます。
送風部には活性炭フィルターが付いており、臭いの元を吸着することで、いつでも爽やかな風を感じられます。また、室温を表示する機能が付いていますので、扇風機とエアコンを併用したい場合などに特に役立つタワーファンになっています。
DC スリムタワーファン【商品番号:jxtf01】
こちらのタワーファンは真横・斜めにの5段階角度調整が可能です。幅広く送風したり、好みの角度で風を届けることができます。 操作パネルは角度に合わせて正位置のままなので、どの角度でも見やすいです。
リモコンでの遠隔操作や、穏やかな風を送る「おやすみモード」、最大12時間まで設定できる「自動OFFタイマー」など便利な機能も搭載されています。また、横幅は約28cmとスリムなサイズで場所を取らず、使用しない時は省スペースに収納しておけるので便利です。
まとめ
扇風機は、気温が高い日を快適に過ごすための強い味方です。
最近の扇風機は技術も発達しており、いざ購入を検討するとなると、どう選べばいいか分からず迷ってしまうこともあるかもしれません。
扇風機は一台ごとに使い勝手が変わってくるものですので、羽根の枚数や欲しい機能、使われているモーターといった点を比較しながら、自分に合ったものを選びましょう。