扇風機の購入を検討している方の中には、タワーファンと比較してどちらが良いのか、それぞれのメリット・デメリットを検討したいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。タワーファンは扇風機に比べてデザイン性が高く、羽根がないため安全ではありますが、いくつかデメリットもあります。
今回は扇風機とタワーファンを比較し、それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。最後におすすめ商品も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
タワーファンと扇風機のメリット・デメリット
扇風機とタワーファンはどちらも風を発生させる装置ではありますが、ファンの構造が異なります。扇風機は羽根を回転させて風を発生させるのに対し、タワーファンは細い板のような羽根が付いたシロッコファンで風を送る仕組みになっています。
そのため本体のサイズやデザインのほか、首振りの範囲や動作音にも違いがあります。ここでは扇風機とタワーファンの特徴をはじめ、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
タワーファン(スリムファン)
タワーファンとは、羽根のないスタイリッシュなデザインが特徴の送風機です。安全性やデザインの高さから、お子様やペットのいるご家庭をはじめ、お部屋のインテリアにこだわりのある方にも人気があります。
メリット
タワーファンの最大のメリットは、スタイリッシュな見た目とコンパクトなサイズ感です。扇風機よりもオシャレなうえに場所を取らないので、インテリアにこだわりのある方や狭いスペースに置きたい方におすすめです。
また、羽根がないため安全性が高く、お子様やペットのいるご家庭でも安心して使用できます。さらに、タワーファンは本体裏側のフィルターにホコリが溜まる仕組みになっているので、簡単に掃除できることもメリットです。
デメリット
デザイン性や安全性の高さが魅力のタワーファンですが、扇風機よりも価格が高めに設定されている場合がほとんどです。また、扇風機に比べると動作音が大きいうえに、首振りの範囲が狭かったり、風向きの調節がしにくかったりする場合もあります。
さらに高さがあるタワーファンに関しては、倒れやすいこともデメリットといえるでしょう。お子様やペットのいるご家庭では、安定感のあるモデルを選ぶことをおすすめします。
扇風機(リビング扇風機)
扇風機とは、羽根の付いた電動機を回転させることで風を起こす装置です。扇風機は首振りの範囲が広く、細かな風量調節ができます。また、比較的広範囲に風を届けることができるので、部屋全体を涼しくしたい場合におすすめです。
メリット
扇風機の最大のメリットは、風向きを調節しやすいことです。扇風機は首振りの範囲が広く、モデルによっては360°首が回転するタイプもあります。タワーファンは基本的に左右にしか首振りできないので、細かく風向きを調節したい方や部屋全体を涼しくしたい方には扇風機がおすすめです。
また扇風機はタワーファンよりも安価であり、とくに安いものであれば3,000円程度で販売されています。価格を最優先する方にとって、扇風機の安さは大きなメリットといえるでしょう。
デメリット
扇風機のデメリットは、デザイン性やコンパクトさに欠けることです。お部屋のインテリアとの相性や設置スペースに悩んでいる方にとって、扇風機の生活感ある見た目やボディの大きさは購入を躊躇うポイントとなりかねません。
また、扇風機は羽根を回転させることで風を起こしているので、羽根に触れてしまうと怪我をする恐れがあります。そのためお子様やペットのいるご家庭では、怪我を防止するためのカバーを装着するのがおすすめです。
タワーファンと扇風機の違いをわかりやすく比較!
タワーファンと扇風機のメリット・デメリットを解説しましたが、どちらを選ぶべきか悩んでいる方も少なくないでしょう。ここからはタワーファンと扇風機を項目ごとに比較し、選び方のポイントをご紹介します。
風量
風量や風量調節の幅広さでいえば、扇風機がおすすめです。基本的に扇風機はタワーファンより風量が強いうえに、細かな風量調節が可能です。
ちなみにモダンデコで販売中の扇風機の中には、そよ風のような微風から暑さを吹き飛ばすほどの強風まで、24段階の風量調節機能を搭載したモデルもあります。
一方で、タワーファンも風量や風量調節機能などの性能がアップしており、夏の暑い時期でも十分涼しく快適に過ごせるようになっています。タワーファンを選ぶ場合は、風量に関する性能に注目するといいでしょう。
涼しさ
涼しさでみると、扇風機に軍配が上がります。風量の強さは涼しさに直結するので、タワーファンより風量の強い扇風機を使用した方が涼しいと感じるのです。
ただし、扇風機やタワーファンにはDCモータータイプとACモータータイプの2種類があり、性能に優れたDCモータータイプのタワーファンと従来のACモータータイプの扇風機を比較した場合は、DCモータータイプのタワーファンの方が涼しく感じられるでしょう。そのため「タワーファンより扇風機の方が涼しい」とは一概には言えません。
省エネ
省エネの観点からみると、タワーファンと扇風機にそこまで大きな差はありません。省エネ性能の高さはタワーファンと扇風機で異なるというよりは、モデルによって違いが出てきます。
例えば、モダンデコで販売中の扇風機の中にはワンシーズンの電気代が70円で済むモデルもあれば、ワンシーズン264円かかるモデルもあります。そのため省エネ性能を重視する場合は、モデルごとにチェックするのがおすすめです。
運転音
運転音の静かさでいえば、扇風機が優勢です。一般的に扇風機はタワーファンよりも運転音が小さく、静音性に優れています。具体的には20db(木の葉の触れ合う音や雪の降る音)より静かな扇風機が多くあります。
とはいえタワーファンの中にも、30db(深夜の郊外や鉛筆での執筆音)より運転音が小さいものがあるため、人によっては睡眠や作業など生活の妨げにはなりません。タワーファンの購入を検討している方で運転音が気になる可能性のある方は、静音設計に注目して選んでみてください。
デザイン性
デザイン性を重視する場合は、圧倒的にタワーファンがおすすめです。タワーファンはスタイリッシュなデザインが魅力であり、インテリアとも馴染みやすいシンプルかつクールなモデルが多数販売されています。
扇風機にもシンプルかつミニマムなデザインのモデルはありますが、羽根の大きさやボディの形からどうしても生活感が出てしまいます。デザイン性が原因で扇風機の購入を躊躇っている方は、ぜひタワーファンの購入を検討してみてください。
機能性
機能性でいうと、タワーファンに軍配が上がります。これはモデルにもよりますが、タワーファンの中にはヒーターの機能を備えたものや、空気清浄機の役割を担うものもあります。冷風・温風を送り出すモデルはその分価格が高く設定されていますが、一年中使用できるのでコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
ただし、首振りや風量調節など涼しい風を送り出すことに注目するなら、タワーファンより扇風機の方が機能性は高いといえるかもしれません。
省スペース
省スペースで設置したい場合はタワーファンがおすすめです。縦長のスリムなボディが特徴的なタワーファンは、扇風機のように広いスペースを必要としません。十分な広さがないお部屋や、お部屋の隅や家具の間に設置したい場合はタワーファンが適しています。
また収納に関しても同様に、扇風機よりタワーファンの方が省スペースで収納可能です。そのため収納スペースが限られた一人暮らしの方や、収納スペースに空きがないご家庭にはタワーファンがベストでしょう。
本体価格
基本的に本体価格は扇風機の方が安く、タワーファンの方が高く設定されています。そのため価格の安さを重視する場合は、タワーファンより扇風機がおすすめです。
しかし、扇風機であっても機能性や羽根の枚数によっては1万円を超えるモデルもあります。タワーファンの中には1万円以下のモデルもあるので、必ずしも扇風機よりタワーファンの方が高いというわけではありません。予算によっては、高いからと諦めていたタワーファンを購入できる可能性があるでしょう。
安全性
安全性を考慮した場合におすすめしたいのは、羽根のないタワーファンです。羽根のある扇風機では指を怪我する恐れがありますが、タワーファンではそうした心配はありません。そのためお子様やペットのいるご家庭では、扇風機よりタワーファンの方が安心して使用できるでしょう。
ただし、高さのあるタワーファンには倒れやすいというデメリットがあります。万が一倒れてしまうとお子様やペットが下敷きになったり、足を挟んだりする危険性があるので、安全性を重視してタワーファンを購入する際は安定感のあるものを選ぶことが大切です。
タワーファンと扇風機、どちらを選ぶべき?
結論からいうと、タワーファンと扇風機にはそれぞれの良さがあり、一概にどちらを選ぶべきか断言することはできません。しかし、何を重視するかによって選ぶべきものが変わるのは確かです。
例えば風量や涼しさ、価格の安さを重視するなら扇風機がおすすめですし、デザインや機能性に優れたものを選びたいならタワーファンの方が向いているということになります。重視する項目や求める機能に合わせてどちらかを選びましょう。
おすすめのタワーファン5選
ここからはタワーファンと扇風機、それぞれのおすすめ商品をご紹介します。従来のメリットを伸ばしたものやデメリットを補うものなど、幅広い商品がありますので、自分に合ったものを探してみてください。
DCスリムタワーファン【商品番号:tf002】
こちらの商品は、楽天市場デイリーランキング 家電総合でNo.1を獲得した大人気のタワーファンです。スリムなデザインで置きやすく、カラーは全5種類あり、お部屋の雰囲気に合わせて選べるのが嬉しいポイントです。
このタワーファンの特徴は、防臭・脱臭効果が期待できる活性炭フィルターを採用していることです。また高性能な日本メーカー製DCモーターを搭載しており、省エネ・静かさ・細かい調節などタワーファンに求められる性能を一通り備えています。
DC スリムタワーファン【商品番号:jxtf01】
こちらのタワーファンは真横・斜めにの5段階角度調整が可能です。幅広く送風したり、好みの角度で風を届けることができます。 操作パネルは角度に合わせて正位置のままなので、どの角度でも見やすいです。
リモコンでの遠隔操作や、穏やかな風を送る「おやすみモード」、最大12時間まで設定できる「自動OFFタイマー」など便利な機能も搭載されています。また、横幅は約28cmとスリムなサイズで場所を取らず、使用しない時は省スペースに収納しておけるので便利です。
空気清浄機能付き ブレードレスファン【商品番号:np03】
空気をクリーンに保ちたい方におすすめのアイテムです。羽根で怪我をする心配がないため小さな子供のいるご家庭にもおすすめです。空気清浄機能とUVライトがどちらも搭載されており、ダブルで花粉や細菌を対策してくれます。DCモーターが使われているため、細かな風量調節やハイパワーでの稼働も可能で、ファンとしての機能にも優れたアイテムです。
ウッドカラー スリムタワーファン【商品番号:tf002-w】
この商品は、特に見た目にこだわりたい方におすすめしたいタワーファンです。おしゃれな木目調にデザインされており、ナチュラルインテリアにぴったりです。形もスリムでスタイリッシュに作られているため、部屋のどんなところにも置きやすいです。タワーファンとしても使い勝手が良く、高性能の活性炭フィルターで空気をキレイに保ってくれます。
おすすめの扇風機7選
ここからはおすすめの扇風機をご紹介しています。性能面はもちろん、デザインでも生活感を減らしてインテリアに馴染むように作られたものを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
7枚羽根 DCスウィングファン【商品番号:fah01】
こちらの扇風機は、7枚の羽根とDCモーターで風の柔らかさと強力さを両立させたアイテムです。デザインにもこだわられており、マットな質感でどんなインテリアにも合わせやすくなっています。軽量設計で女性でも場所を移動させやすく、さらに前面のガードが簡単に取り外せるため日々のお手入れも簡単で、いつでも清潔な風を保つことができます。
リモコン付 DCリビングファン【商品番号:lf001】
こちらの商品は、楽天市場デイリーランキング 季節・空調家電部門でNo.1を獲得した話題の扇風機です。高性能な日本製DCモーターを搭載しており、24段階の風量調節機能や、木の葉の触れ合う音よりも小さな静音設計が魅力です。
また、遠隔操作が可能なリモコン付きなので、ソファやベッドでくつろいだまま操作できます。
リモコン付 3D首振りDCリビングファン【商品番号:nym01】
風量の変化に敏感な方にぜひおすすめしたいのがこちらの扇風機です。なんと26段階もの細かな風量調節が可能で、さらに横方向と縦方向の首振りを組み合わせることで立体的に風を届けることが可能になっています。DCモーターならではの省エネ性能のほか、運転音が非常に抑えられているため、寝室に扇風機を置きたいと考えている方にもおすすめです。
まとめ
ここまで扇風機とタワーファンを比較してきました。扇風機とタワーファンにはそれぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが優れていると一言で判断することは難しいと言えます。そのため、実際に購入を検討する時は、自分がどういった目的で使いたいのかをしっかりと考えた上で商品を選ぶようにしましょう。