お部屋の照明プランはどのように考えられていますか?照明器具でビジュアルを変えるのはもちろんのこと、電球の色や照らす角度によって、同じ部屋でも違った雰囲気を感じることができます。最近では演色性(Ra)の表示があるLEDも増えてきました。このコラムでは、光源の種類や性質をご紹介していきたいと思います。
演色性(Ra)とは
演色性とは照明で物体を照らしたときに、物の見え方が変わって見える性質のことです。平均演色評価数(Ra)という単位で表します。自然光が当たった時の色と同等を最大としてRa100と表記されます。Raの数値が100に近ければ近いほど、色がより自然に見える、ということになります。一般的にRa80以上で色の再現性が良いとされます。
昼白色
太陽光に近い色温度の自然な光です。色合い自体が自然な風合いとなっていますので、どんな部屋にも比較的マッチしやすいという特徴があります。色温度が約5,000Kです。
昼光色
太陽光より青が強く、すがすがしい爽やかな光、スッキリした印象の光です。勉強などの読み書きや、裁縫などの作業スペースに向いています。(子ども部屋、作業デスクなど)色温度は約6,500Kです。
電球色
「リラックス色」とも呼ばれる、暖かみのある、穏やかな色です。寝室やリラックスしたい空間に最適です。色温度が約3,000Kです。
LED電球の選び方
LED電球のタイプ
約300度の全方向タイプ
全体に明るい方がいいリビングやダイニングなどに向いています。
約120度の下方向タイプ
廊下や階段、トイレなどに向いています。
約120度の斜め取り付け専用下方向タイプ
ダウンライトに向いています。
光束・光量の目安
照明器具の適用畳数は、日本照明工業会が定める適用畳数の表示基準に基づいて表されています。以下の数値を参考にして選んでください。
適用畳数 | 標準定格光束 | 定格光束の範囲 | 白熱電球 ワット(W) |
~4.5畳 | 2700lm | 2200~3200lm | 180W |
~6畳 | 3200lm | 2700~3700lm | 180W〜240W |
~8畳 | 3800lm | 3300~4300lm | 240W〜320W |
~10畳 | 4400lm | 3900~4900lm | 320W〜400W |
~12畳 | 5000lm | 4500~5500lm | 400W〜500W |
~14畳 | 5600lm | 5100~6100m | 500W〜600W |
おわりに
今回は照明器具に取り付ける電球の選び方についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。お部屋のイメージに合った照明器具、電球を選びにお役に立てれば幸いです。レイアウトと合わせて、物の見え方の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。